印鑑の知識


社会生活の中で、あらゆる契約・証明を形として表わすのが印鑑です。
個人や法人の“信証の具”として、目的と用途にあった材質・寸法を考慮し、
それによって生ずる責任と義務について充分な認識を持つことが大切です。

実 印
捺印することにより、法律上・社会上の権利義務の発生を伴う重要な印で、印鑑証明、不動産登記、婚姻届などに使用します。
銀行印
金融関係(普通・定期預金・小切手・手形)等、金銭関係のみに使用します。
一般の認印とは区別して使いたいものです。
認 印
日常生活での確認事項(受取・確認伝票関係等)家庭・職場の捺印用に
使用します。

●書体・サイズ見本 男性用 女性用

  吉相体 篆書体 古印体 隷書体 行書体
実印
直径18mm 直径16.5mm 直径15mm 直径15mm 直径13.5mm
銀行印
直径15mm 直径13.5mm 直径13.5mm 直径12mm 直径12mm
認印  
直径12mm 直径12mm 直径10.5mm 直径10.5mm

吉相体 てん書体 隷書体
吉相体は古代中国の印章史の中から
伝わるもので印章を一つの宇宙体として
見つめ姓名の画数・生年月日・運勢を
加えて開運をひらく大切なものです。
(印相体、八方てん書体とも言う)
殷から奏の時代につくられた大篆・
小篆の総称で、季斯より統一された。
主に青銅や石鼓に刻まれた。
篆書の繁雑を省き、徒隷(一般人)にも
解しやすいようにしたもので、再び前漢
時代に装飾化された。
とくに木簡・竹簡に適するよう工夫された。
行書体 楷書体 古印体
楷書の複雑さを解消し、草書の難解さを
なくすため生まれた中庸的な書体。
製紙の発達で急速に広まった。
隷書をさらに書写に合うように改変する
中で草書が生まれ、その対置である
正書として楷書が生まれた。
隷書をもとに、丸味を加えた書体。
大和古印の伝統を受けついだ
日本独自のものです。